究極的には、トラブルのない完璧なシステムを構築することこそが金融系システムエンジニアの目標といえます。金融機関のシステムは他に類を見ないほど巨大化していて、頻繁にメンテナンスを行わなければ維持すらできません。エンジニアの中には、いつトラブルが発生して企業に大きな損害を与えてしまうかと不安に思っている人も多いでしょう。スキルレベルを上げてチェック体制を強化し、1つのバグも残さないようにするのが最終的に目標とする場所です。
プログラムやシステムには、どうしても細かいバグが入り込んでしまうのが現状でしょう。それをゼロに近づけるために、金融系システムエンジニアは努力を続けています。しかし人間がやることなので、完全にミスをゼロにすることはできません。もしもミスを完全にゼロにすることができるなら、それは人工知能が今よりも発達して、チェックを任せられるようになったときでしょう。人工知能なら、人間のようにミスを見逃してしまうことはありません。したがって、完璧なシステムが実現する可能性が高いです。
まだ金融機関で人工知能を使っているところは少ないですが、今後は徐々に増えていくことが予想されています。完璧なシステムが構築できれば、経営もスムーズにいく上に、システム維持にかかるコストも今よりずっと下げることができるでしょう。人間はまた別のシステム構築のアイデアに取りかかればいいだけなので、完璧なシステムを作ることにデメリットは何もありません。